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TOPIC就職活動のアドバイス

就職活動のコツ

やるべきことを、やるべきタイミングで
就職活動は長期戦なので、適度に息抜きもし、やるべきことを、やるべきタイミングで確実に行い取り組むことが大切です。

まず始めに…

人生で初めての就職活動は、分からないことも多く、不安な気持ちになる方も多いことでしょう。
でも大丈夫。高校生の就職活動は、行政(厚労省・文科省)と学校、そして企業の三者間によって、採用スケジュールが明確に決まっていますので、タイミングやコツをつかめば安心して就職活動に臨むことができることでしょう。
この記事では、高校生の皆さんが少しでも安心して就職活動を進められるよう、流れをわかりやすく説明していきます。

 

 

「自分が働きたいと思える企業があるだろうか?」

「自分を採用する企業はあるのか?」

就職を考えている皆さんの中にはこう考えている方も多いと思います。
就職活動は初めての経験ですから、不安になるのも当然なこと。まずは高校生採用の現状を一緒に確認してみましょう。漠然とした不安を解消できるかもしれません。

 

上のグラフは高卒向けの求人・求職状況の推移を表したものです。求人倍率とは「求職者1人当たりにつき、何件の求人があるか」を表したもので、ニュースなどにもよく出てくる雇用の動向を示す指標の一つです。

緑色の折れ線グラフに注目してください。最新の求人倍率がグラフ中の最高値となっていて、高卒向けの求人倍率が上昇傾向にあることがわかります。つまり内定を獲得しやすい状況に推移しているといえるのです。
いかがでしょうか。この事実だけでも少し気持ちが楽になりませんか?

 

 

続いては具体的な採用スケジュールを確認していきましょう。下記の日程は厚生労働省の「令和7年3月 新規高等学校卒業者の就職に係る採用選考期日」からの抜粋です。高校生採用は毎年同じ時期に本格的にスタートしますので意識しておきましょう。

 

7月1日 職場見学開始・応募先企業の選定

この日から高校生の採用を希望する企業からの求人票が高校へ公開され、採用活動がスタートします。
職場見学の受け入れもこの時期から始まりますが、これは入社後のミスマッチを防止する目的があります。職場見学は、求人票だけでは知ることができない職場の雰囲気や、実際の業務内容を実感できる大変に貴重な機会です。応募予定先の企業が受け入れを実施している場合は、ぜひ見学を申し込んでください。
職場見学を経験した後は、各校で指定されている進路希望調査提出日に進路希望を提出します。
高校側では誰をどの企業に推薦者として送り出すか、各校が持つ推薦枠を見ながら協議をしていきます。

 

9月5日 応募企業への推薦書類の提出開始(=解禁日)

この日以降、学校から応募企業へ推薦書類の提出が開始されます。この段階では1人1社※ しか応募することができない点を覚えておきましょう。 ※都道府県により複数社の応募が可能な場合もあります。

 

9月16日 選考活動開始~内定獲得(一次応募)

推薦枠などを活用して応募している場合は、形式上の面接を行った後すぐに内定がでる場合もあります。この(一次応募)期間で内定を獲得できなかった場合、10月1日以降の二次応募に臨みます。

 

10月1日 選考活動開始~内定獲得(二次応募)

一次応募で進路が決まらなかった場合は、10月1日以降に別の企業への応募が可能になります。ただ人気のある企業では一次応募で応募を締め切っているケースもあり、選択肢は少なくなるかもしれませんが、二次応募からは1人2社までの応募が可能※になります。 ※都道府県により複数社の応募が可能な場合もあります。

 

4月1日 入社・就労開始

内定を獲得した方は、この日より正式に企業の一員となり、社会人としての生活が始まります。

 

 

職場見学会への参加

7月1日以降、企業によっては職場見学会の受け入れを行っています。主な目的としては先ほどもお伝えしたとおり、入社後のミスマッチを防ぐことにあります。応募を考えている企業が受け入れを行っているならば必ず参加するようにしましょう。職場見学は会社の雰囲気に慣れる絶好の機会なので応募を考えていない企業でも積極的に参加してみるとよいでしょう。

 

まずは自分の特性を知ろう

「自分はどのような人間なのか?」、「自分はどのような時に喜怒哀楽を感じるのか?」、「自分の長所とは?またその長所はどのような仕事で活かせそうか?」、「自分はどのように社会に参加したいのか?」
このような質問を自分に投げかけてみてください。そうすることで自分という人間を深く知ることができれば、あなたに合った仕事や企業を探す大きな指針となるでしょう。
自己分析をすると、自身の思いや考えを整理できます。整理ができれば面接の際の志望動機に説得力を持たせられたり、自身の発言に一貫性を持たせやすくなるでしょう。
自己分析は自分一人で行うよりも、身近な人と一緒にする方が効果的です。恥ずかしいかもしれませんが、保護者や学校の先生・友人にお願いしてみてください。より多くの人からの意見や感想をもらうことで、客観的でより細やかな自己分析を行うことができるでしょう。

 

企業の情報を集めよう

次は企業に関する情報を集めます。まずは自己分析をもとに自分に合うと思われる業種・職種から探すと良いでしょう。(業種=農業・製造業・建設業など会社や個人が営む事業の種類、職種=営業職・技術職など個人単位での業務内容によって分けた仕事の分類)
さまざまな種類の中から興味を持った業種・職種が見つかったら、該当する地元企業を調べてみましょう。その企業の求人情報を見てみたり、企業のホームページを見たりなど方法はいろいろあります。その職場で実際に働いている先輩社員に、話を伺ってみるのも意外といい方法です。
まずは学校の先生に相談したり情報を集めながら、応募する企業を絞り込んでいきましょう。

 

模擬面接を受けよう

応募する企業が決まったあとは、何度も模擬面接を実施しましょう。自己分析と同様に保護者や学校の先生方・友人の力を借りましょう。演劇の舞台と同じようなもので、面接は練習をすればするほど慣れて上達していきます。最初はたどたどしい様子でも構いません。落ち着いた受け答えができるようになるまで何度でも粘り強く繰り返しましょう。そのための練習なのです。どうしてもうまくできない場合は、もう一度自己分析(=自分のセールスポイントやウィークポイントを認識する)をしてみるのもいいでしょう。丸暗記したものよりも理解したものの方が、自然な感じで会話に使うことができます。

 

就職活動の年間スケジュールと、選考活動開始までにやっておきたいことは整理できたでしょうか?長い期間をかけて行う就職活動、スケジュールをしっかりとおさえ、余裕を持って取り組んでください。

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